ハウスメーカーも、競争が厳しくなっており、単なるロープライスや値引き額の大きさだけでは、賢くなっている消費者からは選ばれなくなっている。
そこで、そのメーカー唯一の技術や商品を創り出し、差別化を図る事により優位を保とうとする動きも出てきている。

《住友不動産は木造の戸建て住宅用に、地震や風に耐える性能を高めた新型の耐力壁を開発した。強度は同社がこれまで使っていた耐力壁の約2倍と業界最高クラス。壁が強くなり、家全体で必要な強度を確保するための壁の総量を減らせる。そのため大型窓などを設置しやすくなる。
新商品「パワーパネル」は、耐力壁の強度を示す壁倍率と呼ばれる指標が、同社や他の多くの住宅メーカーが用いてきた壁と比べて2倍以上になる。これまでよりも厚手の合板を、特殊なビスで枠材やはりなどと接合することで強度を高めた。》

2015/11/4付 日経産業新聞

簡単に言えば、壁合板が厚くなったので耐震性がアップし、間取りの自由度が上がりましたという事になります。
ちょっと小回りの効くメーカーだと、直ぐに対応できそうなので、あまり独自性は打ち出せて無いと感じます。
ただし、良い方向に改善して行こう、という考え方は大いに賛同できますし、大きな企業がどんどん技術を出してくれれば、それが、日本の標準仕様になり、建物の底上げになり、いずれはスクラップアンドビルドではなく、中古の建物でもリフォームして永く住まう、欧米の様になって行くのだろうと思っております。