とても素敵な街並みにある、相談者の住まいにお伺いした時、「素敵なところですね。」と話をすると、だいたい返ってくる言葉が、
「でもね、とても不便なの。」という言葉が多いように思います。
現場近隣調査をすると、確かに店舗のようなものは一軒もなく、大通りまで出ないと、コンビニさえ無いような場所が結構あります。
整っているだけではなく、皆んなが暮らしやすい街を目指せる一歩になればいいですね。
《政府は、近所に商店がなく日々の買い物が困難な高齢者などの「買い物弱者」対策として、商店の建築が原則禁止されている「第1種低層住居専用地域」でコンビニエンスストアの出店を条件付きで許可できるよう、規制を緩和する方針を固めた。
近く閣議決定する規制改革実施計画に盛り込む。一戸建てが並ぶ住宅街にコンビニ店が進出し、利便性が高まる一方、街の風景が変わる可能性もある。
建築基準法は、「第1種低層住居専用地域」で建設できる建物について、低層住宅や学校などの公共施設、小規模の住宅兼店舗などに限定している。落ち着いた住環境を確保するためで、一戸建てが並ぶ住宅地は主に「第1種低層」だ。》
2016年5月29日 読売新聞
街並みを壊さぬよう、派手な看板を設置せず、外観も落ち着いた感じの、地域に溶け込むようなデザインを、主とすれば良いのではないでしょうか。
昭和の時代は、御用聞きに回る商店の方もいらっしゃったので、会員の様な形式を取るかどうかは別にしても、簡単に注文できて、すぐ届けられる仕組みを作るのも、地域密着になるので、店舗もあまり華美にしなくても良いはずです。
以前、とても風の強い日に住宅街を歩いていましたら、前の交差点を歩いていた
ご老人が、バランスを崩されて、買物用のキャリーバッグごと倒れてしまいました。
昼間の住宅街なので、人通りも少なく、偶然いた私が介助をしたのですが、
ショックで身体が強張ってしまい、中々立ち上がれない状態でした。
風が強い日ばかりでは無いですが、私も老齢になった時を、嫌でも想像してしまいました。
これから先の高齢化社会に、必要な対策をしていかなければならないと感じております。
まずは、自分の出来る住宅の事からとは思っておりますが、店舗等も含めた、ハイブリッドなものが提案できる時代がもうすぐ来るかもしれません。
色々な形態が考え出されると思いますので、個人的にとても楽しみにしています。